【ボイトレ体験談】生まれて初めてボイトレに行ってきました

ヒトカラですら緊張してしまうほどのあがり症である私が、意を決してボイトレの無料体験に飛び込んだ時の体験談です。

「人前で歌いたいけど自信がない」「もっと上手に歌えるようになりたいけど練習方法が分からない」「新しいことを始める勇気がない」「億劫だ」「怖い」「緊張する」_______そんな鬱屈した感情を抱える人たちの背中を、少しでも押すことが出来たら良いなと思います。

ボイトレを始めたきっかけ

上記にもある通り、私は「極度のあがり症」です。

そんな自分を変えたいがために大学の軽音サークルに入会し、ギターボーカルに挑戦するも、ライブ本番ではいつも声が裏返ってしまいます。

なぜ声が裏返るのか。

それは、自分の歌声に全く自信が無いからでした。

高音域や裏声のパートに差し掛かると、「歌えないかもしれない…」「声が裏返るかもしれない…」という不安や焦燥感から声が震え、自らに集まる観客の視線も相まって緊張がピークに達し、何とか声を絞り出そうとした結果、声が裏返ってしまうのです。

つまり、練習量に基づいた「自信」(あれだけ練習したんだから大丈夫だという確信)さえあれば、自由に歌えるようになるのではないか!?と思ったのです。

緊張感や喉の震えに囚われることなく楽しく歌いたい!そのためにはまず自分に合った歌い方や練習方法を知りたい!という願望が、「極度のあがり症」である私を突き動かしたのです。

まずは教室を選ぼう!

 もちろん、私のように「変わらなくては…」という使命感に駆られずとも、ボイトレの教室は暖かく私たちを迎え入れてくれます。

私が駆け込んだのは地元の音楽スクールでしたが、とてもアットホームな雰囲気に緊張感がほぐれたのをよく覚えています。

また、このご時世のためオンラインによるボイトレも広まりつつあるようです。

「有名だから!」「プロをたくさん輩出しているから!」と意気込んで有名な教室を選ぶのではなく、自身が通いやすい教室から選んでみるのも良いと思います。

レッスンを受けよう!

ボイトレ初回体験の魅力は、無料でレッスンを体験できるという点です。

つまり、無料で自分の歌声の特徴や改善点を知ることができるのです。

「初回体験とは言え、説明や手続きで終わってしまうんだろうな」と思いながらスクールの戸を押し開けた私は、次の瞬間にはもうスタジオに通されていました。

初回の30分からフルにレッスンを受けることが出来たのです。

そんな強い「お得感」に包まれながら受講したレッスンの内容を、以下に紹介していきたいと思います。

声域チェック

まずは、発声練習を通して自身の声域を測っていきます。

軽音部に所属しているにもかかわらず発声練習を知らない私に、先生は「この音出してみて」「徐々に上げていくよ」とわかりやすく丁寧に教えてくださいました。

また、マンツーマンとは言え「自分は今初対面の人相手に歌っているんだ」と思うと緊張で声が上擦ってしまいましたが、「上手上手」「あと少しだよ」と励ましてくださる先生のおかげで徐々に緊張がほぐれていき、最終的には普段と大差ない声量を出すことが出来ました。

腹式呼吸

先ほどの声域チェックにて「高い音につられて声が上擦りがちである」というご指摘をいただいたので、より重心を意識して歌うために腹式呼吸を教えていただきました。

「息を吸うとお腹が膨らみ、吐くと凹む」というのが腹式呼吸の基本ですが、先生のおっしゃっていた「寝る時の呼吸と同じ」という一言で、コツを掴めたような気がします。

腹式呼吸を用いて吐き出すように歌ってみると、普段とは比べ物にならないほどに声がよく通るようになり、とても驚きました。

課題曲

「そろそろ喉もあったまってきたと思うし、好きな曲歌ってみようか」と先生に言われた時は、「もう好きな曲歌えるの!?」と心底驚きました。

実は、私は来月の定期ライブ(部活動の一環)にてピンボーカルを担当することになり、余裕があればライブで演奏する曲のコツや練習方法を教わりたいと思っていたので、無料体験の範囲内で課題曲の指導も受けることが出来るとは…と感動してしまいました。

私が課題曲に選んだのはBINというバンドの『チルドレン』という楽曲なのですが、「Aメロの低音パートは胸を振動させる感じで唸って歌うと良いよ」「サビは一気に最高音に到達するイメージで。最高音の後ろの音が雑にならないように、ハキハキ歌おう」など、非常に的確かつわかりやすいアドバイスをたくさんいただきました。

レッスンの感想

 ボイトレ初回体験の前日や直前は心臓が張り裂けんばかりに緊張していた私ですが、一度レッスンが始まると、「先生のアドバイスによって自分の歌声がどんどん良くなっていく」という快感の虜になってしまいました。

過去のライブでの失敗や苦悩によって芽生えつつあった「歌唱に対しての苦手意識」が、徐々に薄らいでいくのを確かに感じました。

また、事あるごとに褒めてくださる先生のおかげで自己肯定感が上がり、あれほどまでに追い求めていた「自信」が少し取り戻せたように思います。

まとめ

 そもそもボイトレに対して「敷居が高い」「そこまで本気じゃない」と感じている方も多いと思います。

私も最初は「歌うことを強制されたら趣味ではなくなってしまう」「歌は趣味で良い」という固い意志を抱いていました。

しかし、歌うことが好きなのであれば、ボイトレを体験してみて損は無いと思います。

言うなれば、ボイトレは「趣味を義務に変える投資」ではなく、「趣味を豊かにするための投資」なのではないでしょうか。

「私の歌声はこんなに可能性を秘めているんだ!」「歌うことは楽しいことなんだ!」といった気付きは、私たちの人生を明るく照らしてくれます。「ボイトレを体験してみたい」と密かに思っていたそこのあなた。

是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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